2025/07/21 14:12
レトロカード専門店エルドラードの店長です。
今回紹介するのはこちら
ポケモンカードの拡張シートです。
「拡張シート」
この名前を聞いてピンとくる人は、きっとポケカ黎明期をリアルタイムで体験していた世代だと思います。
今ではパックでの販売が主流となったポケモンカードですが、かつては“拡張シート”と呼ばれるユニークな商品がありました。
今回はそんな拡張シートの概要や魅力、現在の価値まで、
「拡張シートって何だろう?」という方向けに紹介させて頂きます。
【そもそも拡張シートって何?】
拡張シートとは1998年ごろに販売されていたポケモンカードの一種で、カードが3枚1組のシート状になったものを指します。
一般的なパックとは異なり、シートを台紙から切り離してカードを取り出す形式でした。
カードの表面は光沢を帯びており、一言で表現するならツルツルしている感じです。
バンダイのジャンボカードダスで発売され、1回100円というお手軽さとガチャガチャの要素が合わさった拡張シートは、当時の子どもたちにとってかなり魅力的な商品だったと思われます。
【イラストを見てくれ…!】
続いて拡張シート一番の特徴とも言えるイラストを見ていきましょう。
拡張シートのカードが人気の理由はイラストにあります。
手描き調のものが多く、その中にはコロコロコミック誌面で開催されたイラストコンテストから選ばれたものもありました。
イラストレーターとして参加した方の中には、第1弾に収録されたリザードン・ピカチュウを描いた有田満弘さんや杉森建さんなどの現在も第一線で活躍された方もいらっしゃいました。
また拡張シートのイラストは、同時期に発行されていた英語版などの他言語ポケモンカードには収録されておらず、
そのことから海外のコレクターから高い人気を誇っています。
【高額で取引されるカード、現在の価値は?】
そんな拡張シートですがキラカードが1枚もないことにも関わらず、高額で取引されているカードがいくつか存在します。
①オーヤマのピカチュウ
みんな大好きピカチュウ、何とも言えないゆるい表情がたまりませんね。
オーヤマはイラストレーターでもある大山功一さんの名前から取ったものと思われます。
こちらが収録された拡張シート第3弾(緑版)には、他の弾にはないエクストラカードというおまけカードがあり、オーヤマのピカチュウはそこからめくって出てくるものとなっております。
なおオーヤマのピカチュウ以外にも「イマクニ?のパソコン」「これがポケモンカードの秘密工場じゃ」
などのエクストラカードは、どれも他のものと比べて高めに取引される傾向にあります。
②フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ
いわゆる『御三家』のたねポケモンである3枚
ピカチュウほどではないですが人気である存在ため、他のポケモンと比較すると頭ひとつ抜けた価格で取引されています。
初代ポケモンシリーズには今でも人気のポケモンが多数存在しているため、これらを集めたくなる人が多いのも頷けます。
③カビゴン
こちらのカビゴンは第1弾(青版)に収録されています。
イラストは先に述べた「コロコロコミックイラストコンテスト」の入賞作品であり、クレヨンで描かれたようなとても味のあるイラストです。
カビゴンはこのカード以外でも旧裏シリーズでは高額で取引される傾向があり、そのことからポケモンとして人気であることが伺えます。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
拡張シートのカードはいずれも現在では希少な部類のため、種類によってはノーマルカードであるにも関わらず高額で取引されるコレクター向けアイテムということがわかったかと思います。
今回紹介した数枚の他にも拡張シートには高めに取引されるものがありますので、もし家から使っていないカードが見つかった場合はぜひ当店の買取サービスをご利用いただければ幸いです。
それではまた次回。